I told you a lie

他愛もない日記や感想文

今、ニュージーランドにいます。

noteに載せた記事をはてブにも移植しました】

 

実は1ヶ月ほど前からニュージーランドで暮らしている。

 

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こんな感じのところに住んでいます

 

だいぶ生活にも慣れてきたので、ここまでの経緯などを書いていこうと思う。

 

 

1. 海外生活への憧れ

もともとずっと海外に住んでみたい、と思っていた。
思い返せば、小学生の頃に読んでいたアメリカのティーン小説の影響かもしれない。自分の知らないことがたくさんある、キラキラした世界への憧れ。
また母親が旅行好きだった影響で、幼い頃から海外旅行をちょくちょくしており、異国の地での(短期的な)生活が心地良いと感じていたのも一因だと思う。
別に日本での生活が嫌いだとか嫌だとかいう訳では無いが、どこか遠い異国の地で、まったく新しい生活をしてみたい、という気持ちは、小さくなったり大きくなったりしながらも、ずっと心の底にくすぶっていた。

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キラキラした非日常の例(@ウィーン)

そんな気持ちを抱えていたのに、私は学生時代に一回も留学に行かなかった。本当はすごく行きたかったのかもしれないけれど、ひねくれ者だから行きたいと素直に言えず、終わってしまった。
だから留学経験がないことは自分の中で大きなコンプレックスとなっていた。たくさん海外旅行は行ったけれど、でもそれは観光でしかなくて、私は所詮日本のことしか知らないんだよな、と。このコンプレックスは本当に行かないと解消されないこともわかっていた。

そんな中、とある文筆家の方が大人になってから留学するのを見た。お金さえあれば、なんとかなる。私も30歳になったら仕事をやめて、どこか海外で1年くらい過ごそうと決めていた。

 

2. NZ行きが決まるまでのドタバタ

うっすらそんな事を考えつつ、今働いているのが外資系の子会社であることもあり、このまま本社に引っ張り上げてもらえないかな〜なんてことも考えたりしていた。
ただしそんな前例はないし、本社には日本人スタッフがほぼいないからオール英会話だし、無理ゲーすぎるwとも思っていたのだが……。
海外旅行好きは公言していたし、海外出張が復活したらめっちゃ行きたいな、くらいのゆるーい願望のほうが大きかったかもしれない。

そんなある日、上司から急に呼び出され、それ自体は良くあることだったのでなんとも思わなかったのだが、言われたのが「本社で働いてみないか?」ということだった。
それはつまり海外で働くということで、さすがに今のレベルで完全リモートは無理だから、つまり海外に住むということ……!?
私としては願ったり叶ったりな話で、もう何も考えずに即「ぜひ行きたいです!!」と答えてしまった。
もちろんこの時点ではまだまだ暫定も暫定、何も決まっていない状態だったわけだが、もう気分は有頂天だった。本社があるのはアメリカかニュージーランドで、少なくともどちらかには住めるということだ。どっちでもいい!ついに夢見た海外生活かあ〜とフワフワした気分でいた。
繰り返すが、この時点では何一つ決まっていないし、行けるかどうかも半々、むしろ行けない確率のほうが高いくらいのレベルだった。

また、私が本社に行くということの裏には、様々な思惑がうごめいており、なかなかヘビーなタスクであることは薄々気づいていた。
本社と濃い関係性のある人間を1人でも増やしておかないと、いつ悪条件に切り替えられるかわからない。ということでの、生贄というか、なんというか……。
前例のない話なので、素直に歓迎されるかもわからないし、不安要素ばかりであることはもちろん理解していたが、それでも私は行きたいと答えてしまったのだ。

さてそれとは関係なく、11月にアメリカ出張が決まる。ようやく海外出張!そのためにこの会社に入ったといっても過言ではなかったので、だいぶテンションは上がっていた。
ただ、転勤の話はあまり前に進んでおらず、個人的には半ば諦めていた。とりあえずアメリカ出張では本社の人にも会うので、なにかあるかも……という期待を持ちつつ、アメリカに行くのは10年ぶりとかだったので、すごく楽しみだった。

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エレクトリカルパレードみたいなアメリ

結果として、このアメリカ出張自体は散々たるものだった。久々に行ったアメリカは相変わらずご飯が美味しくなくて、というか私と相性が悪すぎて、どんどん便秘になるし、早朝から深夜まで(仕事なので)気を張っていないといけなくて疲れるし、買い物するにもインフレ+円安で何も買えないし(と言いつつバッグやらコスメやら買いまくったわけですが……)、おまけにコロナに感染して帰国。
本社の人とも挨拶したが、超表面的な会話をしたのみで、面接とか面談みたいなものはなかった。もう駄目だこりゃ、と思ったし、改めて感じる自分の英語力のなさにも泣きそうになった。

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ラスベガスの写真。2日目くらいなのでまだ元気だった。

そのまままたしばらく何もなかったが、2月の終わりくらいに突然「あの話、ほぼ確定で決まりました。半年くらい一旦ニュージーランドに行ってください」と言われた。
ぽかーんとしてしまいながらも、「あ、はい……」とか言いながら内心ドキドキだった。えっマジで行けるの?本当に?と、もうはやる気持ちを抑えて、とはこの事かと思いながら仕事をしていた。
また私があまりにもアメリカ出張後に「飯がまずい」「治安が悪い」「絶対住みたくない」と言っていたので、ニュージーランドになったらしい。言ったもん勝ちだね✌

が、しかし、ここからが長かった……!

弊社および本社はともかく段取りが悪い。その悪いところが、私の転勤にも当然影響してきた。
受け入れ先がわからない。担当者がいなくなる。誰が何をするのかが不明瞭。メールのCc.入れ忘れ。見つからない家。そして一向に発行されないVISA……。誰が悪いのか?誰も悪くないけれど……。
親しい人間や会社の人には、行くことを伝えていたため、みんな「まだ行かないの?」「いつ行くか決まった?」と聞いてくる。一人二人ならいいのだが、それが何人も続くとストレスも溜まってくる。誰も悪くない、誰も悪くないから質が悪い。でももう聞かないでくれ!と叫びそうになった。

結局、3月に本決まりしてから、4ヶ月かかって7月頭に無事出発となったのだが、6月はもう精神的にも病むし、6月末には原因不明の高熱と寒気に襲われるなど散々だった。

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なんやかんやあったが、無事出国

3. 来てからの1ヶ月

ということで、7月頭にニュージーランドに引っ越してきて、1ヶ月が経った。もうだいぶ生活にも慣れて、いちいち調べなくてもスーパーで買物ができるようになったし、バスにも乗れるようになった。先日、高熱を出して寝込んだ際も、そんなに心細い感じはなかった。(これはフラットと呼ばれる半シェアハウスに住んでいるお陰かもしれないが)

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Sushi(これは海苔巻きだが?)

さて、あんなに憧れていた「海外生活」だが、正直に言うと完全に飽きている。生活は日常であり、私が海外に求めていたのは非日常だったのだ。
毎日ウキウキしながらスーパーに行って「なにこれ!」「こんなの売ってるんだ!」となったのは最初の1,2週間だけで、今はもう「あーこれこないだ買ったのに値下げしてる……」とか「量が多いんだよな……」とかそういう事しか感じない。
景色も綺麗ではあるが、毎日見れるとありがたみもなくなってくる。むしろ東京の深夜まで煌々と光り輝く町並みが恋しくなってくる。

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景色はマジで綺麗。空が超広い。

 

それでも来てよかったとは強く思う。自分が非日常を求めていたなんて、海外に住まなければ分からなかったことだし、自分のコンプレックスは無事消化された。
ニュージーランド自体ものんびりしていて、ご飯も美味しく、人も優しい良い国だ。アジア移民も多いからか、差別を感じることもない。自分のことをゆっくり考えたり、本を読んだり、映画を見たりするにはもってこいである。

また、ニュージーランドの会社」で働けているのも大きい。
みんな出来ることだけをやって、割とさっさと帰るし、時間で区切るような仕事の仕方をしない。やるべきことをやれば、それでOK、ということらしい。
働き方があまりにも異なるので最初は戸惑っていたが、段々と慣れてくると、日本の働き方がおかしいのかも、という気もしてきた。果たして日本に帰ってから、今までと同じような働き方ができるのだろうか……。
半年という長くはないが、短くもない期間で自分の考え方はどう変わるのだろうか。

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おやつにみかんを食べたりしている(みかんは無料)

4. これからのこと

帰国は12月の予定である。これはVISAの期限なので、伸びることはない。
また寒いところに戻るのかーという憂鬱さもあるが、早くあの便利な生活に戻りたい!という欲望もある。(マジでコンビニに行きたい。先日、ついにセブンが夢に出てきた。)
今年は夏休みがなかったので、12月は大量に有休を取ってのんびりしたい。
大好きな台湾に行きたいとも思っているので、12月に1週間ほど行こうかなと画策している。台湾は良い……最高……。

仕事については、どうなるかはわからない。少しだけやりたいことや出来ることが見えてきた気もするので、転職するかも。
今回のことをうまく活かせるように働いていきたいな、とだけは思う。
あ、でもこれを読んだ方でリファラルいただけるようでしたら、ご連絡ください!!

 

5. 最後に

えーと、私は元気です。インスタでちょくちょく生存報告をしているので見てください。
あとThreadsの投稿率が高いです。よかったら見てください。
vlog的なものも始めようかな?と思っています。よかったら見てください。

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お爺さんに写真お願いしたらピンボケしすぎててウケた

終わりでーす。